ウンブリアの食卓から 
イタリア基本食材
@パ ス タ 

■パスタ概論
○乾麺の代表スパゲティ
○ディチェコの秘密
○アマトリチャーナの由来
○ローマ名物カルボナーラ
○豊富な生パスタ
後者が最も有力な説です。

ベーコンはパンチェッタ(もしくはブタ頬肉の塩漬け)へ、乾燥卵は生卵へと現地の食材が代用されだしたのは、その後まもなくだったろうと、想像します。

現在でも、「敵国がもたらしたカルボナーラなど言語道断」と頑なに食べない老人もいるのだとか。
食は舌だけでなく、頭や心でも感じる…ということは、こういうことなのかもしれません。
 


カルボナーラの起源は諸説あります。
一つは、炭火焼職人がスタミナ食として発明したことから「カルボナーラ
(炭焼き風)」と名づけた、というもの。

一方、エミリア・バッリ女史著の『ローマ三百のレシピ』によると、カルボ
ナーラは第二次世界大戦後生まれたとあります。それが本当なら、かな
り新しいレシピですね。

イタリアの敗戦直後、アメリカの占領軍がローマに駐屯していた頃。
食糧難の時代、市街地に目ぼしい食べ物はありませんでした。一人
のアメリカ兵は、軍が支給した乾燥卵とベーコンをあるレストランに持ち
込み「これで何か作ってくれ」と頼んだそう。

コックはスパゲティにそれらの材料とおろしたチーズ、大量のコショウを加えて即席で作ったのがカルボナーラのはじまり。仕上げにかけたコショウが炭の粉のように見えるのでカルボナーラと名づけられました。

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 <意外に新しい?ローマ名物カルボナーラ>
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