カルボナーラの起源は諸説あります。
一つは、炭火焼職人がスタミナ食として発明したことから「カルボナーラ
(炭焼き風)」と名づけた、というもの。
一方、エミリア・バッリ女史著の『ローマ三百のレシピ』によると、カルボ
ナーラは第二次世界大戦後生まれたとあります。それが本当なら、かな
り新しいレシピですね。
イタリアの敗戦直後、アメリカの占領軍がローマに駐屯していた頃。
食糧難の時代、市街地に目ぼしい食べ物はありませんでした。一人
のアメリカ兵は、軍が支給した乾燥卵とベーコンをあるレストランに持ち
込み「これで何か作ってくれ」と頼んだそう。
コックはスパゲティにそれらの材料とおろしたチーズ、大量のコショウを加えて即席で作ったのがカルボナーラのはじまり。仕上げにかけたコショウが炭の粉のように見えるのでカルボナーラと名づけられました。