私のパッション la mia passione

 「子は母のしつらう食卓の会話で成長する」という名言を残したローマ時代のクラッスス兄弟の母。食卓を取り囲み交わされる会話や雰囲気は和やかで温かく、時に生涯に残るくらい印象的だったりします。
「コンヴィヴィウム=ともに食卓を囲む」という言葉が生まれたイタリアは、「何を食べるか」だけでなく、「誰とどう食べるか」という食卓の質にまで目を向けている食の先進国です。

そんなイタリアに関心を持った私は、7年間勤めた会社をやめて、2005年に単身イタリアへ渡りました。現地の厨房で1年間実地研修し、地元の人とも触れ合い、帰る頃にはイタリアの食の虜になっていました。ローマ時代から地中海各地から影響を受けながら育まれてきたイタリアの食文化。そんな食の軌跡や人々の食習慣を探っていくのは何よりも楽しいことです。

そして現代、「遺伝子組み換え」や「輸入の自由化」、それに伴う「自給率の低下」など食を取り巻く様々な問題が日本をはじめ各国で山積しています。便利で早い食がもたらすファストフードの弊害もあります。だからこそ基本に立ち返って、スローフード的な食生活に目を向ける必要があるのではないでしょうか。そのメッセージをイタリアの食から学び、日本へ発信していければ、と思います。

食いしん坊目線であれこれとお伝えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

                       粉川 妙

 

 
 Copyright(C)2009
TAE KOKAWA  All rights riserved.

ウンブリアの食卓から 

   豚大好き
 通称
butakoです

大学の学士論文で『ブタと文化』というテーマを選んでから、無二のブタ好きになってしまいました。マスコットとしてもですが、もちろん豚肉も好だし、イタリアのブタ文化にも興味津々です。現在、在住のスポレートに縁があったのも、実はブタを追い求めてノルチャに辿りついた結果なのでした。(ノルチャは生ハムやサラミの聖地)

ゆくゆくはイタリアのブタについての食文化の本も書いてみたいと思っている私。ブタと文化は一生のライフワークになりそうです。

>作者紹介>大切にしているコト
inserted by FC2 system