地形・自然>領土の7割が山、3割が丘で占められています。州の北東部のネリーナの谷には、アペニン山脈が走り、シビリーニ国立公園にも指定。ペルージャ県にあるトラジメーノ湖は、イタリアで3番目に大きい湖で、テルニ県にあるマルモレの滝は、その落差がヨーロッパ一と言われています。森も多く多くの野生の動物も憩うことから、まさに自然あふれる『緑のハート』にふさわしい土地です。
気候>地中海性気候 気温の変化は関東のようです。冬の寒さはやや厳しいほう。
産業>第一次産業従事者7% 第二次産業従事者32% 第三次産業従事者54% 失業者7%
ブドウやオリーブの栽培が盛ん。
デルータ地方で作られるマヨリカ焼きも有名です。
民族>ウンブリア州の名前が示すように、領土の多くをウンブリ族が占めていました(紀元前6世紀)。ペルージャなどのテヴェレ川西側にはエトルリア人が、ネリーナ谷などのノルチャ一帯にはサヴィーニ族が住んでおり、多くの都市が防衛のため丘陵上で営まれてきました。なるほど、現在のウンブリアの町の多くが、丘の上に発展してきたのは、このためだったのですね。
歴史&特色>中世から近世にかけて、ローマ教皇領に属し、商業で栄えました。実は、ウンブリアは聖人を多く輩出する州です。ローマ時代後期の聖ヴァレンタインや6世紀のノルチャの聖人ベネディクト、中世末期にはアッシジの聖フランチェスコ、さらにはカッシャの聖女リータなどです。
特に農業や醸造技術、チーズなどのノウハウを確立したベネデット派修道院の業績は大きいでしょう。またフランチェスコ修道会は、カトリック修道会の最大の一つであり、フランチェスコを慕ってアッシジを訪れる信者や観光客は後をたちません。アッシジは、ローマに次ぐ重要な巡礼地の一つなのです。
ルネッサンス期には、ペルージャにペルージャ派とよばれる画家の一群が出て、ウンブリアの町々のフレスコ画を彼らの絵筆により、飾りました。1860年、イタリア王国に併合されました。
州政府公式サイトhttp://www.regione.umbria.it/
ユネスコ世界遺産 アッシジ
http://www.japanitalytravel.com/banner/assisi/top.html