温故知新に出会える町
トーディ Todi
ローマからは、F.S.線テルニでウンブリア鉄道に乗り換えて、トーディ・ポンテ・リオ駅下車。それからバスに乗って、海抜410mの旧市街まで上ります。
列車での旅行の場合、ローマからでは、トーディで一泊するか、日帰り旅行をご希望の場合は、こちらまでご依頼ください。
目指すは、町の中心地ポポロ広場です。まず、街の目抜き通り
G.マッテオッティ通り(ローマ通り→コルソ・カヴールと名が変更)の坂を上りましょう。道沿いには、雑貨や飲食店、噴水のあるカフェテラスなど、目を楽しませてくれます。このテラスでカフェを飲みながら、くつろぐのも良さそうです。
大通りを脇にそれると、
↑ローマ時代の巨大な壁「ニッチオーニ・ロマーニ」があります。そう、ここもスポレートと同じウンブリア族が住んでいたのですねぇ。話はそれますが、ウンブリア州は、その全域にエトルリア人が住んでいたと思われがちですが、一般的には、
テヴェレ川の西側にエトルリア人、
東側にウンブリア人が住み分けていたと言われています。
さぁ、マッテオッティ通りをてっぺんまで上りきると、
ポポロ広場です。
ポポロ広場は、街の機能が集中した、心臓部。14世紀建造の
プリオーリ宮(現市庁舎)や13世紀のポポロ宮(現観光案内所)、ドゥオーモが一堂に集まります。この広場、中世都市の貫禄がありますね。
やはり圧巻は、ドゥオーモのフレスコ画かしら。
教会内部の正面入り口上の壁面に描かれた
F.ダ・ファエンツァの『最後の審判』の巨大フレスコ画に、圧倒されてしまいました。全能の神、悪魔に逃げ惑う人間たち…その躍動感は、今にも壁から飛び出さんばかり。
他にも見所は、ドゥオーモから徒歩5分の
サン・フォルトゥナート教会(13〜15後半)ですね。玄関入り口に施された細かいレリーフが見事です。でも上部は、未完成という、なんともアンバランスな外観です。中は、それぞれのカペッラ(小礼拝堂)ごとに、異なる装飾が施されているので、面白いですよ。
その教会の先の歩道はカーブを描いていますが、そこにある見晴台からの景色は素晴らしいです。
ウンブリアの大地や丘を一面に見下ろすことができます。
坂を下れば、ルネッサンス建築の傑作、
サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会が優美に建っています。巨匠ブラマンテの設計に基づいた1617年完成の教会は、城壁の外に唯一建っており、これがトーディの繁栄を象徴した最後の大事業だったそう。それ以降、街はペストや飢餓で、活力を失ってしまいます。
半日もあれば、回りきれるトーディですが、公共交通機関のアクセスがあまりよくありません。ローマからせいぜい130kmほどしか離れていませんが、日帰りで旅するのは、難しいでしょう。
でも、フリーの一日を利用してぜひ訪れたい…という場合は、こちらのサービスをご利用ください。
テルニ、もしくはスポレートからの車での送迎や半日間の現地同行などが可能です。
トーディまでのアクセス>
■ローマから鉄道fs ローマ→テルニ(Terni)約1時間
FCUに乗り換え テルニ→トーディ・ポンテ・リオ (Todi Ponte Rio)40分
*FCUはfcテルニ駅5番線から発車
APMバス トーディ・ポンテ・リオからLineCの
バスで15分
*LineCのバス停は駅から5分ほどの所。
注意:ポンテ・リオ駅では、切符は駅の売店で購入。刻印機は、車内にあります。
■観光案内所
Ufficio
Informazioni Turistice IAT
住所: Piazza del
Popolo 38/39
Tel: 075-8942526
4〜10月 9:30-13:00/15:30-18:30 日祝 10:00-13:30
11〜3月 9:30-13:00/15:00-18:00 日祝 10:00-13:00
1/1,12/25は休
トーディ市サイト http://www.comune.todi.pg.it/fap/
ウンブリア州サイト http://www.regioneumbria.eu/
■市立絵画館Pinacoteca Civica
住所: Piazza del
Popolo ポポロ宮内 Tel: 075-8944148
月曜休館
開館時間:4/1〜10/31
10:00-13:30/15:00-18:00
:11/1〜3/31 10:00-13:00/14:30-17:00
入館料:5€